木工旋盤の概略
金工旋盤では機械に組み込まれた複数の円ハンドルを操作して、刃物による直線的加工を重視するのに対し、木工旋盤では手に持った棒ハンドルを操作して棒ハンドルの先に付いた刃物の軌道により自由な表現の曲面加工を比較的重視する。 |
木工旋盤で使用する刃物について
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木工旋盤で、木材を削る時、チャックがあると大変便利です。 旋盤の回転軸の取り付けて使用します。 4爪スクロールチャック 青島チャック 18,400円 標準爪付属、主軸インサート付属 |
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世界的ヒット商品。廉価でも電気的無段変速方式。
一言で云えば、小粋で気が利いている。特筆すべきは作動音の小さいこと。ミニ木工旋盤の長所を最大限に具体化していて世界的にも人気が高い機種です。また顧客満足度を測るデータでも5段階中4〜5とユーザーの評価は高い旋盤です。100v電源用。重量31kg。最大旋回直径25cm。標準センター間距離33cm。別売品の延長ベッドを追加すると両センター間は102cm。スピード・コントロールは直流モーターを使った電気的無段変速で快適。ダイヤル(目盛り1〜5)と3段プーリーの併用で500〜3900RPM(1分間あたりの回転数)をカバーします。 |
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延長ベッド 67cm 価格 15,750円 |
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今年2012年の卓上型木工旋盤で最も高い評価 国内外のブログや口コミで評判が上々、 アメリカの木工雑誌ファイン・ウッドワーキング誌でも中位の大きさの機種でNo.1「買い!」の評価がついた旋盤です。 潜在材能力の高さ(低速トルク損失最小、逆転切削可)と可搬性のある重量(44kg)や買いやすい価格(8万円)が認められたのでしょう。今年2012年の卓上型木工旋盤で最も高い評価が与えられました。10万円以下の5機種の卓上木工旋盤を編集者が吟味した手法はカタログ比較では分からない長所が垣間見えてきます。 比較テストでは、旋回軸の回転を5機種ともベルト掛けやスピード調節ダイヤルで毎分500回転の低速域(太い力強さが欲しい領域)に統一し、刃物で削るときに発生する切削抵抗に見立てた荷重をかけました。直径約25cmx厚さ10cmほどの木地を約500RPMで旋回させ、6kgのオモリを載せた遊具のシーソーのようなの木の板が旋回中の木地に接触して切削抵抗を与え、初めの500回転からどのくらい回転数が下がるかをレーザー回転計で計測した比較実験の結果が以下の通りで、顕著な差がみられました。 比較機種 初期回転数 荷重時回転数 損失 デルタ46−460 510RPM 409RPM 20% Turncrafter 502 366 27% General25 502 332 34% -200M1 General25 509 303 40% -114QCM1 JET 1220 501 205 59% デルタ46−460は500RPMという低速域で粘り強い回転力を持っていることが、損失の少なさの比較から分かります。
価格 80,000円 |
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延長ベッド 65cm 価格 20,000円 |
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90度首振旋盤。標準サイズ機種。廉価でも電気的無段変速方式。 台湾製。 主軸台が90度まで首振り可能で正面からも加工できます。 作業台には水平部分1m、高さ70〜80cmのアルミ洗車台を流用できます。 逆転で使用する場合は緩み止め安全リングを共用できるヴィックマーク社製 4爪スクロールチャックやフェイスプレートを推奨します。
価格 \200,000(消費税含む) |
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工房を訪れる方に「どの旋盤がいい?」と聞かれると、「一生買い換えないですむレベルならワンウエー1224以上でしょう。」と応える日々が続いていました。 VL300などの大型旋盤に馴染んで、次第に低速域で旋削することに慣れていたのですが、ボックスやペン作りといった作品製作で1500〜2000RPMという中高速のスピードレンジでは、どっちが快適と聞かれればVL300より1224です。 つまり、生涯学習施設にあって、観衆の前で小作品をぴ〜っと作ってしまうのにピッタリ。クラシック家具の修理をしている人が、趣味や作品制作に励むのにも、す〜っと入っていける快適マシンなんです。木工旋盤メーカーの一方の雄、カナダのワンウエー社で作られています。
主軸ロックピン ○ 延長ベッド追加 ○ 電源 家庭用100v/200v
価格 300,000円 |
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元々は15年前頃からオーストラリアで製造され、アメリカを中心に世界中に普及した有名な木工旋盤。 現在は中国で製造されるようになり品質はそのままに価格競争力が加味されました。 主軸には日本精工製のボールベアリングを前後2列づつ配置し合計4個使い、 5段の段つきプーリーと2馬力モーター・インバーターで電気的無段階変速式。 インバーターはSchneider社製(日本シュネーデル社がグループ企業)を採用しています。 写真で白いリモコン・スイッチが向って右側に見えますが、向って左側に見える2個の穴にも移動可能です。 旋盤の背面にも同様な取り付け穴がありますので、左利きの方には背面側から使用すると右利きの人以上に活用できるでしょう。 緑色の押しボタンでスタート、赤色の押しボタンでストップ、ダイヤルでスピード・コントロールします。 主軸の逆回転はネジの緩みを防止する構造になっていないため安全上の配慮から採用していません。 長さ1.5mx奥行60cm。 主軸サイズM30x3.5mm。 最大旋回直径52cmxセンター間長さ91cm。 塗装色は白。 付属品は8cmフェイスプレート、25mm4爪ドライブセンター、カップ型回転センター、センター突き出し棒、15cm直線刃物台、30cm直線刃物台(1"ポスト)。 価格 ¥300,000(消費税含む) |
スタビーS750
価格 600,000円
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発売は2003年。翌年に日本へアメリカの有名ウッドターナー、アラン・レーサーとジョン・ジョーダンが実演にきてくれるので、彼らが二人とも日頃使っている木工旋盤を用意したことに始まります。
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